茅ヶ崎は県で最大のクラスター火災エリア
ヘリコプターから茅ヶ崎の映像を見ると、海岸側は、ほぼすべて建築物で埋め尽くされて、『みどり』の部分がもうほとんどないのが分かります。
★茅ヶ崎市は県で最大のクラスター火災エリア
広く空いている緑の空間はここだけ、茅ヶ崎ゴルフ場(写真・上)
茅ヶ崎ゴルフ場は、地震など災害時の「広域避難場所」に指定されています。
今年の3月に「茅ヶ崎ゴルフ場が閉鎖」になりました。
その後この広い敷地がいったいどうなるのでしょう?
周辺の住民は、何とか残してほしいと市や県に要望しています。
もう緑の広い場所も、松林も他に残っていません。
この場所しかないのです。
売却されたり、開発されて「広域避難場所」を失ったら、それはさらに広範囲の緑を、松林などを失うことも意味しています。
防災の上でも、自然環境、生態系の上でも、
海岸のみどりを残せるのか、
この場所が消えてしまったら・・・
茅ヶ崎の海岸側は、危機にさらされると言っていい場所です。
なぜ、茅ヶ崎ゴルフ場「跡地」なのか?
2015年3月に「茅ヶ崎ゴルフ場」がクローズしたとき、多くの住民は、ゴルフ場がもうからなくて経営が続かないので、クローズしたと思っていました。
市からも、ただ撤退したという説明だけでした。
そして、県や市は「ゴルフ場跡地」という言い方を最初から伝えました。
しかし、真相はまったく違っていました。
*県がゴルフ場の賃料として、バブル時の2億を要求していた。
*茅ヶ崎共同は賃料の受け取りを拒否していた。
これでは、どのような事業でもやっていけない、不可能です。
そして、ゴルフ場が存続出来る可能性もあるのにかかわらず、行政は「ゴルフ場跡地」という言い方をしていたのです。
いかにも「開発しないといけない」「開発あるのみ」という、開発を正当化するような言い方です。
市の工夫次第で、ゴルフ場は存続できることが分かった
住民は「経営が困難」というイメージを持たされていましたが、市の努力次第、工夫次第で、ゴルフ場が経営できることを知りました。
ところが、市はそういう提案や可能性や方法を、住民に示しませんでした。
初期段階で、住民にそれが分かっていたら、まったく違う展開になっています。
また、茅ヶ崎協同が「ゴルフ場に貸さない」という考えを市民に示すのなら、市と県と基本方針の話し合いに入るべきでないでしょう。
市はそういう可能性の提案をせず、県からの買い取りの打診があったことも知らせず、議会や住民にたいして、情報を共有する姿勢のない対応をしてきました。
そのことへの、住民側の怒りは「意見交換会」などで、市も県も知っているはずです。
次世代に「みどり」と「広域避難場所」を残すために
このまま、商業施設への開発にならないよう、 ゴルフ場の緑と松林の空間を守り、次世代へつなげていくこと・・・そう大多数の住民は望んでいます。
わずかに残されている『みどり』は、防砂林としての松林だけ。
それさえ、実際は以前よりも減少しています。
134号を片側2車線に拡張する工事のために、あるいはマンション開発などで海岸沿いの松林はさらに伐採され、美しい松は姿を消していってます。
茅ヶ崎のクラスター火災 神奈川県が発表した被害想定
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