焼け野原になるクラスター火災
大地震の時などに、
神奈川県で最大の「クラスター火災の被害」が予想される市をご存知ですか?
答えは、湘南海岸の茅ヶ崎市。
平成21年に神奈川県が発表した想定では、
「南関東地震が冬の18時に発生した場合、茅ヶ崎市では、焼失棟数21780棟、市全体の33%の建物が焼失」という結果が示されています。
南関東地震に限らず、8パターンの地震全てにおいて、茅ヶ崎市は大火災による甚大な被害が予想されています。
No.2が横浜市南区・西区のクラスター 約6000棟、なのでいかに規模の大きなクラスターであるか分かります。
最大規模は茅ヶ崎市のJRより南側
特に、JR東海道線より南にある、10671棟と9241棟の二つの巨大な住宅密集エリア・・
海岸側の、茅ヶ崎市の端から端までほぼ全域です。
ここが県内最大規模の延焼火災地域です。
冬の夕方、ストーブの使用や食事の支度、乾燥した空気、複数の箇所で火災が発生し、海岸からの強風にあおられるなど条件が重なったら、まさに現実のものとなりかねません。
広域避難場所である「茅ヶ崎ゴルフ場」がなくなる?
クラスター火災の熱から身を守るには、小中学校の「避難所」の広さでは足りません。
「広域避難場所」が必須になります。
茅ヶ崎市の海岸側で「広域避難場所」は3カ所。西浜公園、茅ヶ崎公園、茅ヶ崎ゴルフ場です。
「茅ヶ崎ゴルフ場」は6割が県有地、4割は農協の払い下げ地。
しかし、県からバブル時の賃料を要求されて、今年の3月に茅ヶ崎ゴルフ場は閉鎖に追い込まれました。
茅ヶ崎市は、この3カ所で11万人分の広域避難場を確保しているとしていますが、このうち約8万人分は、「茅ヶ崎ゴルフ場」が収容します。
茅ヶ崎ゴルフ場が閉鎖され、開発されれば、「市民8万人の広域避難場所」が、消えます。
県で最大ののクラスター火災エリアに関わらず・・・です。
茅ヶ崎ゴルフ場は、みどりの広域避難場所