茅ヶ崎海岸の野良うさぎ ゴマ

ゴマちゃんは、ちいさな奇跡の実話です

茅ヶ崎で、知る人ぞ知る一冊の本になりました。

たぶん、茅ヶ崎海岸の松林を寝床にして生きのびてきた、子うさぎだったゴマちゃんと、茅ヶ崎在住のカメラマン内藤さんの、ちいさな奇跡の実話です。



「茅ヶ崎海岸の野良うさぎ ゴマ」

f:id:Merimaa88:20150221175651j:plain

地元カメラマンの視点

この本を見るたびに思うのは、子どもの頃から茅ヶ崎に在住しているカメラマン内藤さんの、地元ならではの視点です。

ゴマだけでなく、茅ヶ崎海岸への愛情、愛着も伝わってきます。

表紙のゴマの周りにひろがるのは、砂浜とハマヒルガオ、ムギ科の海岸植物。

広い砂浜と、そこに自生している植物たちは、茅ヶ崎海岸の「原風景」ともいえます。

そして、台風の大波のときに、海岸のサイクリングロードを走っていくゴマの姿に、誰もが切なくなるでしょう。 


f:id:Merimaa88:20150221180904j:plain


この本のなかで、「茅ヶ崎の光景」と思ったのは、
砂浜にある、朽ちて、所々こわれた砂防柵ですね。

人工的なもの、直線的なもの、こぎれいに管理されたものは、
なぜだか、この町には昔から似合わない。

昔からオンボロ車にボードをつんで海岸に行くような、飾らなさ、泥臭さ、自然さが茅ヶ崎の魅力でした。


海岸が必要とするものと、そうでないもの。
持ち込んでいいものと、そうでないもの。

それは、海岸や、松林や、砂浜が決めればいいですね。

茅ヶ崎の自然の生態系と原風景を壊すような、ムダな開発も建設も、いっさいやめてほしいものです。

そのままの海岸と、砂浜、松林以上の魅力が、この街にあるはずないと思います。


茅ヶ崎海岸の野良うさぎ ゴマ

茅ヶ崎海岸の野良うさぎ ゴマ

  • 作者: 内藤雅光
  • 出版社/メーカー: 宝島社
  • 発売日: 2012/04/14
 

 

merimaa88.hatenablog.jp