湘南に住もうと思うなら、松林と住む話

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TV放映「クラスター火災」 茅ヶ崎ゴルフ場は広域避難場所

2016年3月9日(水)ごご7:56〜 

「緊急!池上彰と考える“巨大地震”・・・その時命を守るためにⅣ」

が放送されます。 

直下型地震の中で、大きな被害が出ると予想されるのが火災。 
実際に火災が起きたらどうなるのか? 
大規模な火災実験を実施。 

「クラスター火災地域」である茅ヶ崎市にも関係する、延焼火災についての内容のようです。



クラスター火災を知らなかった茅ヶ崎市民

ほんの数年前まで、茅ヶ崎市が県で最大のクラスター火災地域であることも、「クラスター火災」という言葉も、住民で知っている人は、ほとんどいないような状態でした。 

県の想定で、茅ヶ崎市の地震による深刻な火災延焼は、2011年東日本大震災の前にすでに警告されていました。
議会でも「なぜ市民に積極的に知らせて防災対策を取らないのか?」という質問を市長は受けていました。


平成21年 に神奈川県が発表した想定では、南関東地震(大正型関東地震)での茅ヶ崎市の建物焼失は2万1780棟となり、市全体の33%の建物が焼失。

犠牲者のほとんどが火災に起因することが予想されており、他市町と比較し火災による被害が特筆して高い、という結果が示されました。 

★平成21年度の想定
http://www.city.chigasaki.kanagawa.jp/_res/projects/default_project/_page_/001/001/311/3kasai.pdf#search='神奈川+クラスター火災'


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2015年5月に神奈川県は、見直しを進めていた地震被害想定調査を公表。

「大正型関東地震 M8・2」は、相模湾を震源とする関東大震災の再来を想定したものですが、茅ヶ崎市は最大震度7、特に火災による建物焼失が1万2000棟という最も甚大な被害が想定されています。 

とはいえ・・・今回の見直しはずいぶんと極端な焼失数に差があり、想定が甘くなっているんじゃないでしょうか? 

茅ヶ崎の広域避難場所である「茅ヶ崎ゴルフ場」を開発したい県の思惑が入っているのでしょうか?


県は「広域避難場所」を開発しようとしている

茅ヶ崎市は、なぜこれ程のクラスター火災地域になったのでしょう?

もともと道路が狭く、木造住宅密集が多いという特徴はあります。

しかし、昔からある敷地の広い家が売却されるたびに、庭の樹木はすべて伐採されて更地になり、跡地に何軒もの住宅が建てられ、驚くようなスピードで密集地が形成されていったのです。

特に、そうして最大クラスター火災地域になっているのは、市の南部、海岸側一帯です。

平成21年度の想定時に、茅ヶ崎市には建て坪を規制する条例もなく、市民税などが増えさえすればいいとする市長の思惑からか、何のてだてもなく密集の増加は放置されました。

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開発によって広域避難場所とみどりを失う

市長は平成21年度の想定に「がくぜんとした」と言いますが、市長として12年間も在籍して何も気がつかなかったのでしょうか? 

県知事は、茅ヶ崎市のクラスター火災を知らず、茅ヶ崎市の真っ赤に塗られた想定地図に驚いていました。 

それでなぜ、最大クラスター地域の海岸側の「広域避難場所」である「茅ヶ崎ゴルフ場」を、県と市と茅ヶ崎協同が住民の反対にかかわらず開発しようとしているのか? 
ゴルフ場の6割は県有地です。

人命の軽視としか思えません。

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オリンピック史上、初めてなのでは?

「クラスター火災」と同様に知られていなかったのが、「広域避難場所」と「避難場所」の違いです。

『広域避難場所』は、火災の輻射熱から逃げ、身を守る場所( ゴルフ場、茅ヶ崎公園、中央公園 など)

『避難所』は、災害の危険性がなくなってから避難生活を送る場所(公立小中学校 など)

小中学校がなぜ「広域避難場所」に指定されないかというと、クラスター地域の学校に火災延焼が迫った場合、300m以上火災から離れないと、火災の熱により犠牲になるケースもあり、広さが足りないからです。

「いったい、広域避難場所を開発して、住民はどこに逃げればよいのか?」

住民の命にかかわる問いに、県の防災課は、何も答えていません。

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県や市が地震大国ジャパンの「広域避難場所」を反対する住民から取り上げて開発し、オリンピック用のホテルなどに差し出してしまう、ということ。


欧米のオリンピック開催地には、日本のような地震大国は少ないため「広域避難場所」というのはないでしょう。

そうなると、野鳥の生息地を守るために会場設置を変更したオリンピックすらあるのに、
茅ヶ崎住民の命の安全よりもオリンピックの利益を優先して、地震災害時の「広域避難場所」を住民から取り上げて開発に差し出すというのは前代未聞。

県と市はオリンピック史上初の人権無視のプロジェクトを進めようとしている訳です。

そういったことに声をあげないばかりか、賛同する市議会議員も同様です。


ラグビーやオリンピックで浮かれているのは県知事だけ。
江ノ島のヨット招致も、ハーバー利用者には不評。 
民意をくめない知事や市長にたいして、茅ヶ崎海岸側の住民には、もはや白けきった感情と空気しか漂っていません。


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