「震災時、茅ヶ崎では『火災』が怖いって知っていますか?」配られた保存版 

茅ヶ崎のクラスター火災は県内最大規模

茅ヶ崎市から最近、 
「震災時、茅ヶ崎では『火災』が怖いって知っていますか?」 
という保存板の冊子が、市民に配布されました。

「茅ヶ崎のクラスターは県で最大規模」と、
市民に明確に伝える冊子が配られました。

(非公式ながら消防では日本一危いとも言われています。)


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★市のHPからも冊子の内容が見れます。
http://www.city.chigasaki.kanagawa.jp/koho/1002774/1010372.htmlwww.city.chigasaki.kanagawa.jp

すでに平成21年に県の想定

実は、平成21年の県の想定で、すでに茅ヶ崎市は
「火災延焼で甚大な被害が想定される」と警告されています。

平成21年3月に神奈川県が発表した地震被害想定では、南関東地震が冬の18時に発生した場合、茅 ヶ崎市では出火件数37件、焼失棟数 21780棟となり、市域全体の33%の建物が焼失、死傷者のほとんどが火災に起因することが予想されており、他市町と比較し、火災による被害が特筆して高いという結果が示されています。


また、南関東地震に限らず、神奈川県の被害想定のモデルとなる8つのパターンの地震全てにおいて、茅ヶ 崎市は大火災になり、甚大な被害を被ることが予想されています。


服部市長自ら、この想定に「ガクゼンとした」そうですが、県の想定を市民に広く、正確に知らせることが遅れたまま、現在に至りました。


★特に、JR東海道線以南の10671棟と 9241棟の二つの巨大クラスターは、県内最大規模となっています。

しかし、市のHPには「比較的大きなクラスターがあります」という、危機感のない説明がのっているだけでした。

黒岩県知事にいたっては、「この想定を知らなかった」と言います。

市議会では、平成22年の議会で松島議員が「県の想定を市民に正確に知らせて、少しでも被害を軽減出来るように、早急に対策をとるべき」と発言しています。
これは、東日本大震災の3ヶ月前のことでした。


★茅ヶ崎クラスター火災
http://www.city.chigasaki.kanagawa.jp/_res/projects/default_project/_page_/001/001/311/3kasai.pdf#search=%27クラスター火災%27


茅ヶ崎市では、クラスター火災対策は後手にまわり、

*延焼の原因となる「住宅密集地」を作らないよう規制する

*延焼を止める小さな公園やみどりを増やす

などの対策が積極的に取られないまま、住宅の密集がさらに増え続けています。 

「避難所」と「広域避難場所」の違い

冊子の中で、「避難所(小中学校)」と「広域避難場所」の違いを、ぜひチェックしてみてください。

★「広域避難場所」・・・大規模火災の熱から避難する場所(茅ヶ崎ゴルフ場、茅ヶ崎公園など)

★「避難所」・・・災害の危険性がなくなった後に避難生活を送る場所(小・中学校など)
 

時と場合によって、炎から107m 離れていても、大規模火災の熱風に耐えられる限界となります。避難所(小中学校)のグラウンドの広さでは、火災の熱風に襲われて、命の危険にさらされる場合があるのです。



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北部

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新しく出来た「みずき地区」を含めた香川、松風台の周辺は約5000棟の大規模なクラスターになりました。
北部には、最低敷地面積が適用されていないので、今後も同地区のクラスターは、増加していくと思われます。

市の北部には、最も広大な広域避難場所が3カ所あります。
(県立里山公園と2つのゴルフ場)
その周辺にはクラスターは少ない状態で、住宅の密集する南へ行くほど、広域避難場所は少なく、狭くなります。

中央部

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小和田、菱沼、松林など4547棟の大きなクラスターがあります。
中央公園などある半面、工場も隣接してます。昨年のチタン火災では、熱を持ったチタンに水をかけると爆発するため、水で消火ができなかった。

海岸側

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巨大なクラスターのつながる、大延焼火災地域!  

★特に、JR東海道線以南の10671棟(オレンジ)と 9241棟(ピンク)の二つの巨大クラスターは、県内最大規模となっています。

海岸側の端から端まで、巨大なひとかたまりの延焼地帯です。

オレンジの 10671棟は、市内でも最大クラスター。

となりのピンクの 9241棟、うすみどりの 2590棟を合わせれば、

合計22500棟!


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この巨大な延焼地帯をカバーする「広域避難場所」は?

追記:2015年8月現在の記事です。
広域避難場所の見直しにより新しい広域避難場所が増えていますので、市のHPを参照して下さい。

www.city.chigasaki.kanagawa.jp


オレンジの 10671棟は、市内でも最大のクラスター火災地域です。

広域避難場所である「茅ヶ崎ゴルフ場」を、指で隠してみてください。

このスペースが開発で失われたら・・・いったいどうなるのでしょう?

風速10mでは6時間で、ほぼ全域に火災がひろがるシュミレーションがあります。「逃げまどいによる犠牲者」を懸念する専門家の想定もあります。


★広域避難場所「茅ヶ崎ゴルフ場」が、開発に向かっています。6割が県有地なのですが、県と茅ヶ崎協同は、事業者を募集しました。


周辺住民へのアンケート結果では、

*「静かな環境で暮らしたい」

*「みどりを残してほしい」

*「ゴルフ場を残して欲しい」

*「商業施設、住宅開発はいらない」

*「とにかく開発はいらない」


という意見が、圧倒的多数です。 
 

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