ホノルル、ホームレス急増で「緊急事態宣言」 

ホノルルの緊急事態

「『緊急事態宣言』を出します。州内全郡において、ホームレス問題は深刻です。」ハワイ州のデービッド・イゲ知事はこう宣言した。気候が温暖なためアメリカ本土からもホームレスが流入し、人口比では全米最多を記録。

ホームレス増加によるトラブルも増えている。2013年、ホームレス対策が進まないことに不満を募らせたトム・ブラワー州議会議員が、路上に設置されたホームレスのものと思われる買い物用カートを、ハンマーで相次いで破壊。
その報復か、ブラワー議員は今年6月、ホームレスの集団に殴られて病院に担ぎ込まれる騒ぎも起きた。(サンケイエクスプレス より)

ホノルル市長の対応は?

ホノルル市長はどう対応しているのだろう?

「ホームレス問題に戦争を宣言するときが来た。ホノルルの死活問題だ」
2014年6月、ホノルルのコールドウェル市長が、地元紙にこんな激しい文言を発表した。「ハワイに来る人はパラダイスを期待する。ビーチでホームレスなんか見たくない」と、同市長。
 
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ホノルル コールドウェル市長


ホノルル市議会によるホームレス対策は、ホームレスの人々の所持品を押収し、夜間は公園を閉鎖、公共スペースのテント設営を禁じた。2015年2月には、モール周辺の植え込みや歩道、モール内での寝転びや座り込みを禁止する法案を市長が承認。反対派からは、法案は「行き場のないホームレスの人々を追い出すことを目的としており、ホームレスの人々を不当に扱っている」との意見が聞かれた。

超高級コンドミニアムの建設されているカカアコ地区には、家族で生活するホームレスが多い。そのホームレス集団を、市当局が1か月かけて一掃した。52トンのゴミの処理、道路封鎖のために警察官などが出て大掛かりなものだった。

カカアコ地区から選ばれた議員が、ホームレスの現状を調べ、カメラでテント街の写真を撮っていたところ、スケートボードに乗ったふたりのホームレスの少年が、議員に襲いかかり暴行を加えた事件も起こっている。 

カカアコ地区に住んでいた293人のホームレスはどこに行ったのだろう?
当局の発表によると、158人が特別施設などに移ったというが、近くの公園のホームレス人口が増えているという。ホームレスを収容するための予算として、州政府は130万ドル(約1億5600万円)を拠出すると発表した。
 
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ホームレスの荷物などを片付けるホノルル市の職員(AP)

ワイキキビーチでもサメが出現

blog.livedoor.jp

 
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