市民の知らないホノルルへの提案

毎年ホノルルに議員が視察に行く?

ここに、ひとつの資料があります。

(市民には公開されていない資料です。)

2014年10月24日、茅ヶ崎市はホノルル姉妹都市提携を現地で調印しました。

提携を結ぶまでに、市長、副市長をはじめ、職員が54回分ものホノルルの往復チケットを税金で購入して、ホノルルを訪れました。

ホテルの滞在費や現地での車代などすべて税金です。

「公務中にサーフィンなんてとんでもない」「税金を何だと思っているのか?」と、市役所への苦情がトップだったのは周知のとおりです。


資料というのは、茅ヶ崎市長がホノルル市長に提出した「プロポーザル(提案書)」です。

もしホノルルが茅ヶ崎と姉妹都市になっていただけたら、「茅ヶ崎はこんなことをします」と、ホノルルのコールドウェル市長に説明するために、市が公式に作った「提案書」です。

そして提携の調印前の7月、市長、副市長、職員4名が225万円(税金)で、ホノルルに海外出張に行ってますから、このときに持参したのでしょう。

ここに書かれている提案の数々・・・

市民は、前もって知っていたでしょうか?

前もって市から説明を聞いたことがあるでしょうか?  


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ホノルルへの提案内容

何をホノルル市長に提案したかという内容は、市長も議会も市民に説明していません。市と市民の情報の共有も、情報の公開も行われていません。

以下がその主な提案内容です。(ここには記しませんが、具体的な企業名や学校名も出てきます。)


《サーフィン関係》
①サーフィン大会「ホノルル市長杯」「茅ヶ崎市長杯」の開催
②ハワイサーフィン協会との連携 
③スタンドアップパドルの国際大会を茅ヶ崎で開催


《商工会議所など事業者関係》

①茅ヶ崎商工会議所 ハワイ経済交流委員会の設置 
②ハワイ商工会議所・ホノルル日本人商工会議所と、茅ヶ崎商工会議所との連携
③ビジネス勉強会の開催(茅ヶ崎商工会議所の訪問団がホノルルを訪問)

④物産展の開催 
⑤多分野・異業種交流 事業者の交流と業務提携
⑥企業の技術提供 

《職員や議員の派遣》
①行政職員派遣交流 市の職員をお互いに派遣する 
②議員視察 毎年ホノルルへ市議会議員団が訪問する 
 

《その他》

①子どもたちの交流 小中学生のメール・スカイプなどの交流
②茅ヶ崎市民訪問団のホノルルツアーを開催
③5年、10周年などの記念事業の開催
④各種民間団体の交流 など
 

内容としては、サーフィン、商工会議所、事業者のための提案が大半です。

10月24日のホノルル姉妹都市提携と同時に、ハワイ商工会議所と茅ヶ崎商工会議所の提携も調印されました。渡航費用などは産業振興課から補助金で出ています。

そして、毎年ホノルルへ議員が視察に行く 提案までされているので驚きます。

いつ・どこで・誰が決めた提案?

こういった提案が、いつ・どこで・誰が内容を決定したのか、いっさい不明です。議事録やメモすら残っていないと思います。

市民との意見交換会は、この提案書の半年前ぐらいに形式的に2回行われただけです。

ホノルル姉妹都市提携の要望書を市長に出したのは、茅ヶ崎市の観光協会、商工会議所、アロハ委員会の3団体でした。(アロハ委員会は商工会議所内)

茅ヶ崎市議会がアロハシャツを着用しているのは、商工会議所からの要請です。 

そして、ホノルルと姉妹都市提携をした後は、「任意団体への委託事業」となり、「ホノルル交流委員会」に委託費用(税金)が出ています。

メンバーは以下ですが、市のHPに情報はアップされていません。

*茅ヶ崎商工会議所
*観光協会
*アロハ委員会(商工会議所内)
*茅ヶ崎サーフィン協会
*アロハマーケット(商工会議内)、
*ハワイとの経済交流委員会(商工会議所内)
など。


また、市から「ホノルル姉妹都市関連の補助金」が支払われているのは、
*茅ヶ崎商工会議所
*観光協会
*アロハ委員会
*茅ヶ崎サーフィン協会

繰り返し、繰り返し、同じ団体名が登場します。

 
市民の知らないところで決められて税金が使われていくことに改めて驚きます。

副市長のサーフィン中の事故がニュース報道され、市長の記者会見となりましたが、「なぜ茅ヶ崎の副市長がハワイ出張中にサーフィンしてるの?」と、そこで初めてホノルルとの姉妹都市提携を知った市民が大多数でしょう。


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