2015年 茅ヶ崎の夏に考えた「財政問題」

またひとつ、茅ヶ崎らしい場所が消える

茅ヶ崎アロハマーケット2015 が開催された、茅ヶ崎公園のテニスコート。

ここもテニスコートがつぶされて公共施設が建設されます。

サザンのコンサートが行われた野球場のある公園です。あの開放感のある松林の美しい茅ヶ崎らしい光景は、おそらく、これで見納めでしょう。 


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私が育った頃の茅ヶ崎は、右も左も松林ばかり、ひなびてるけど静かなところでした。のんびり、ノーテンキに育ちました。そんな私でさえ、

昨今の、茅ヶ崎市政と議員の暴走にはショックを受けました。

茅ヶ崎で子育てしている方々は、「何でこんなに子育てサービス低いの?」と疑問を持ちます。  

茅ヶ崎財政の規模は県で下位なのですが、どこか裕福というイメージがあるのでしょうか?

子育てしにくい理由は、市長と議会が現在進行形で「大丈夫なのだろうか?」と思うようなハコモノへの税金投入を続けていることもあります。 

茅ヶ崎の借金は、ほぼ1000億円です。

www.city.chigasaki.kanagawa.jp


それから、ハコモノを増やした結果として、維持管理費は増えて行きます。
(今のペースでは、1年に7億は増えて行くようです。)
 
市のハコモノ建設予定を見てみると、次から次に建てるわ、建てるわで、これじゃあ、使うべき所にお金がまわってくるはずない。

市役所の立て替え
「工事費は72億円をマックスとする。どんなことがあってもこれより上回らない。」というのが市長の公約。でも、工事費だけで建物は作れないので、付帯費用の大まかな概算だけで90億円は使っています。 

「足りなくなったら、税金をあげればいい」と平気で言う市職員がいて驚きます。

柳島スポーツ公園 

土地の取得費などを含めれば、すでに100億円以上の事業。さらに柳島スポーツ公園の隣には、25億円以上の道の駅も作ります。 

でも、ちょっと待ってください、これは借金なんだから、この先、返済しないといけない金額です。

このような財政状況に、反対の声ひとつもあげない議員ばかりのようです。


*近年建てたコミュニティセンター・・・高砂コミセン、鶴嶺西コミセン、松浪コミセン
*ゆかりの人物館
*浜見平の開発
*市役所の建て替え

*これから建てるもの・・・柳島スポーツ公園、松浪の消防署
*文化資料館を移転して、博物館を建設
*福祉会館と海岸青少年会館の複合施設(茅ヶ崎公園)
*複合諸説の建設に伴うテニスコートの移転
*市民文化会館の耐震改修工事
*さらに、茅ヶ崎ゴルフ場の開発問題
*道の駅

書き忘れはないかと、考え込むような、ものすごい建設ラッシュ。
さらに、ホノルル姉妹都市提携に税金投入で、議員がホノルルへ行く予算も取っています。

全部、税金。


池上彰の番組で、以前に橋下知事が「国の請求書は、ぼったくりバー」と発言して話題になったことを取り上げてました。

茅ヶ崎市の税金の使い方も、「ぼったくりバー」状態です。

中身も予算も全然知らずに請求書を回されてるのは私たち市民です。


さらに、茅ヶ崎市を「中核市」にしようとしています。中核市の前段階の、保健所政令市への移行でも出費は増えています。公務員の数が増えて、さらに人件費など税金がかさむのかどうか何も報告なく計画だけを持ち上げます。

市の財政が窮乏しいる今、ヒタヒタと足音が聞こえるのは「茅ヶ崎市の破産」・・・あるいは、それに近いような状態・・・今のペースでは、起こりうるのでは?

市の財政状況に詳しい市民から、不安の声があがっています。 

いったい、どこに子どもや高齢者に回す予算がありますか?

実際のところ、そういったことに自由に使えるお金がなくなってしまったのです。私たちの暮らしが良くなる訳ないです。
 

数々の記録を持つワースト・シティー

実は、茅ヶ崎市、神奈川県内でいろいろなワースト記録を持っています。

「待機児童数」は、県内最多になりました。

「小児医療費の助成」は、小学校3年までで、他市より劣ります。

「中学給食」はいまだにありません。 

茅ヶ崎市の「振り込め詐欺」被害は、県内でダントツにトップ。 

また、特別支援学級の開設(知的障害や自閉症などの児童生徒が学ぶための学級)がある市立小中学校は半数にとどまっていて、開設率は県内で最低。 

そして「市民一人あたりの公園の面積」、これも県下19市でほぼ最下位です。 

この状態を放置しておいた市民にも、責任はあるのですが・・・
 
それなら、どうすればいい? どうしようもないんじゃないか?
 
まず、声をあげましょう。

おかしいと思うこと、疑問、要望、苦情あれば、市役所に電話して聞いやり、市のHPからもメールできます。 

もっと知りたい情報があれば、市の窓口で、『公開資料請求』しましょう。(市政に関する資料や書類は、誰でも公開請求できます。)
 
「茅ヶ崎市自治基本条例」では、市民との情報の共有、市民の市政への参加、市民への説明責任 が定められています。市は、「市民に説明する責任がある」と条例で定められています。

早い話、市民がノーを言われなければ、勝手にイエスがお役所仕事です。

ガマンすることないと思います。もっと上手な税金の使い方になっていれば、私たちは子育てであれ何であれ、もっと生活の質が豊かになっているはずです。 

この街に住んで、暮らして本当に楽しいですか?

私は、ここ数年、茅ヶ崎で楽しいという感覚を失いました。

本来のリゾートって、人工のモノがないほど高級リゾートのはずですが、茅ヶ崎はそういう、のんびりするための場所ではないのですね。ただビーチでゆっくりしたり、ただ自然の中にいたり、風に吹かれてただのんびりして、ウトウト昼寝をしたり・・・

やりたいのは、「リゾート」でなく「リゾートの名を借りた開発」ですか?

何だか根本の考えも、感覚も違います。

茅ヶ崎市は、以前に「まちづくりに市民が何を求めるか」 アンケートを行いました。

市民が最優先に求めたのは、「安心・安全とみどりの住環境」です。
(結果は、みどりの基本計画などに記載されています。)

そういう声って、どこに行くのでしょうね?

開発が最優先、みどりの伐採も規制出来ないし、生態系もデタラメになっていく。

商業施設、イベントの人ごみ、騒音のなかで暮していくのが理想ですか?
鳥の声や、波の音も聞こえない。

海岸の砂は削られて止まらないし、浜はゴミだらけ。
ビーチ沿いの建物のデザインや色、街中の看板の色のミスマッチ。

それを茅ヶ崎市では「にぎわい」と呼ぶのだとしたら。

ある企業から、三流の田舎政治と言われた茅ヶ崎市。

でも、それも納得できます。


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