茅ヶ崎市だけが税金を支払うサーフィン大会
毎年9月、ホノルル・ワイキキのクイーンズビーチで「茅ヶ崎市長杯」が開催されています。
この「茅ヶ崎市長杯」は、ハワイサーフィン協会の主催で、優勝者に茅ヶ崎市長よりトロフィーを授与するとされています。
いっぽう、7月下旬に茅ヶ崎ビーチでは「ホノルル市長杯」が開催されています。茅ヶ崎サーフィン協会が主催する子どもたちの大会です。
茅ヶ崎市は、ホノルルでの「茅ヶ崎市長杯」に税金70万円 を支払っています。
茅ヶ崎の宣伝という名目で、ハワイサーフィン連盟に大会事業協力費用を支払っているのです。
また、70万円には茅ヶ崎の協会員のハワイへの旅費・宿泊費・車代なども含まれています。
しかし、エントリーフィー収入の行方が、どうなっているのかは不明です。
そして、茅ヶ崎ビーチで開催する「ホノルル市長杯」へのホノルルからの税金の投入はありません。
ホノルルでの「茅ヶ崎市長杯」の開催のために、市は毎年70万を税金で払うのに、「ホノルル市長杯」はタダで開催してあげるのです。
エントリーフィーはどこへ?
平成26年度のホノルル予算の内訳を見ると、
*ハワイサーフィン連盟との推進事業委託料など 138万2842円
として予算が計上されています。
このうち65万円が、ホノルルでの茅ヶ崎市長杯として計上されています。
《ハワイサーフィン連盟との推進事業に係わる収支報告書》
(1)姉妹都市PR事業
クイーンズ大会用ポスター 2万5000円
HSA × 茅ヶ崎バナー 4万円
クイーンズ大会茅ヶ崎市長杯記念品 4万5000円
(2)HSA 主催事業協力費用
クイーンズ大会事業協力費用 20万円
(3)HSA 主催大会運営サポート費用
協会派遣旅費2名 26万円
協会派遣宿泊費2名 7万2500円
レンタカー代 3万5000円
会議費 1万5000円 小計38万2500円
決算合計 69万2500円
予算オーバーした4万2500円については、体育協会持ち出し
サーフィンに限らずマラソンやテニスなど、大会では参加するためのエントリーフィーが発生します。
エントリーフィーの扱いには当然取り決めがあるはずで、領収書もない、記載もないのでは「大会関係者のどなたかがポケットマネーにしたのですか?」と、市民に問われても答えられません。
エントリーフィー(100名以上参加)はどこが受け取っているのでしょう?
大会のためのポスター、旗、すべて税金で用意。ハワイサーフィン連盟に20万円を支払い、関係者の旅費、宿泊費、レンタカー代、会議費(って何?)に至るまで税金です。そして、エントリーフィーの行方は問わない大会です。
さらに、税金を払って開催してもらうのは「茅ヶ崎市長杯」だけで、「ホノルル市長杯」はホノルルからの税金の支払いはありません。
このような不可思議とも言える大会は、いったいどこから出てくるのでしょう?
サーフィン大会の顧問になっている茅ヶ崎市の議員さんは「ホノルル市にお願いだから姉妹になって下さいと、お願いしたのは茅ヶ崎市側だ。江戸時代で例えるなら、大名と平民が姻戚となったような感じで、姉妹都市締結したからと言っても対等では無いし、ホノルル市側を大いにリスペクトすべき。」と言っています。
どうも、議員さんは「対等でない」を当然と考えているようですが、茅ヶ崎市民が平民と呼ばれる覚えはないですし、リスペクトとは税金を献上することでしょうか?
また、エントリーフィーの行方も含めて、こういった収支の流れをチェックして、市民に明確にするのは議員の仕事です。
スタンドアップパドルの国際大会を茅ヶ崎市で開催する、これもホノルルに提案してます。今後も市民の税金で大会をPRしたり、後援する大会が増えるようです。
しかし、税金で援助する以上は、エントリーフィーなどの収支決済を明確にしないまま、大会数を増やしても市民の了解は得られません。
スポンサーリンク