「砂まじりの茅ヶ崎」は「葡萄」に

茅ヶ崎の葡萄は、クラスター

サザンオールスターズの10年ぶりのニューアルバム『葡萄』が3月31日に発売されました。 

デビュー曲『勝手にシンドバッド」の冒頭の歌詞、「砂まじりの茅ヶ崎・・」は、まさに当時の茅ヶ崎の光景ですが、それから40年たった今、茅ヶ崎は「葡萄」=クラスターにもなったのです。


クラスターとは?

「クラスター」は、本来ぶどうの房(ふさ)、群れ、集団の意味。 
木造住宅が密集して連続している状態です。

火災を消火できなかった場合、隣から隣の家屋へと延焼は拡大します。このように、延焼拡大し、運命を共にする建築群のことを「クラスター」といいます。

クラスター内の建物から1件でも出火し、そのまま放置した場合(消火できない場合)にクラスター内の建物全てが焼失する単位になります。
 
まったく予想つかない人も多いでしょうけど、茅ヶ崎市は、神奈川県で最大の(日本一の想定もある)クラスターなんです。 

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テレビで首都圏の大火災は取り上げられますが、首都圏以外に目を向けると、茅ヶ崎市の大規模なクラスターは知られていないかもしれません。


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ぶどうの房のように住宅が密集する茅ヶ崎は、大延焼火災地域 

茅ヶ崎の原風景

茅ヶ崎を 小粋に魅せし 殺風景
海辺(うみ)であったり 
街並(まち)であったり
 


当時、茅ヶ崎在住であった桑田さんの姉、えり子さんが茅ケ崎の海岸の景観を守る「はまけい」をつくった時に、弟・桑田さんが寄せてくれた一首で、えり子さんはとても気に入って名刺に入れていたそう。

浜と海岸だけでいい、松林、砂、浜ヒルガオなど、
それだけあって、人工物は海岸に必要ないよねという、茅ヶ崎海岸の原風景ですね。

殺風景と思えるほどに自然のままの海岸でいい。
えり子さんは、海岸には何もいらないと言っていました。


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2009年の県の想定では、南関東地震が発生した場合、茅ヶ崎市では焼失する家が21780戸。周辺市と較べて火災による被害がダントツに高いのです。

特に、JRの線路の南側(海岸側)は、市の端から端まで焼け野原になりかねない想定です。もともと道が狭く入りくんでいて(一方で、それが茅ヶ崎のよさでもありますが)、住宅が密集したために、海岸からの強風が吹き込んだりすれば、日本一危険とさえ言われている火災地域です。 

40年前は(サザンのデビュー当時は)「砂まじりの茅ヶ崎」でした。
遠くから、ポツンとパシフィックホテルが見えてくるような。

今では、クラスターの茅ヶ崎です。

茅ヶ崎市がもし大震災に襲われたなら、津波と火災が同時の可能性もあります。(関東大震災の時がそうでした。)

一人当たりの公園面積が県でもっとも少ない

クラスターだから公園がないのか、公園がないからクラスターなのか。

市民ひとり当りの公園面積は、茅ヶ崎市は県でほぼ最下位。

巨大なクラスターを持つ延焼火災エリアなのに、公園面積が最下位に少ない、住宅密集地の広域非難場所が少ない、それも茅ヶ崎の現実です。

「ラチエン通りのシスター」という名曲があります。

茅ヶ崎ゴルフ場、ラチエン通りのすぐ傍にある住宅街の中のゴルフ場です。周辺市民の広域避難場所でもあります。

茅ヶ崎市の海岸側の最大の火災地域にある、広域避難場所です。

この「茅ヶ崎ゴルフ場」を県と茅ヶ崎共同が開発しようとする計画が、いま持ち上がっています。


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