湘南ベルマーレ、挨拶は市役所でなく茅ヶ崎市民へ Part1

湘南ベルマーレ、挨拶は市役所でなく茅ヶ崎市民へ Part2** 財政力は下位の茅ヶ崎市

湘南ベルマーレは、厚木市、寒川町、藤沢市、小田原市、平塚市、伊勢原市、茅ヶ崎市、秦野市、大磯町、二宮町の10市町をホームタウンにしている。

上の10市町は、「財政力指数」の高い順に並べている。
基準となる収入額を支出額で割った数値で、1.0を上回るほど財政力が高くなる。 

トップは厚木市。茅ヶ崎市は7位。
市財政については、何かと秦野市と最下位争いになる。しかし、秦野市が財政の立て直しを図っているのに較べたら、財布に余裕がないのにハコモノに税金をゴボゴボつぎ込んで止まらないのが茅ヶ崎市。

茅ヶ崎は、決して市民がイメージしてるような裕福な市ではない。

100億以上かけて市役所の建て替えをしたばかりで、また100億以上の税金をつぎ込む柳島スポーツ公園。さらにその隣に50億で道の駅など。

いったい市民の声というのは、どこに反映されているのだろう?

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100億以上かけた柳島スポーツ公園

Jリーグの開幕前に、湘南ベルマーレの選手が茅ヶ崎市役所の職員に挨拶にまわっていた。
(その様子を J–COM が撮影していたが、J–COMも市の有識者会議に入っている。特定の事業者がなぜ市の会議に入るのか不思議。)

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茅ヶ崎はホームタウンのひとつだが、ベルマーレは建設工事の始まった「柳島スポーツ公園」と深い関わりがある。 

平成26年9月9日、柳島スポーツ公園整備事業の落札者が、亀井工業ホールディングスグループに決定した。
入札は総合評価方式で、落札金額は74億8758万円。

落札者の亀井工業ホールディングスグループは、以下の9者で構成されている。

亀井工業ホールディングス(株) 
亀井工業(株) 
グローバルキッチン(株) 
湘南造園(株)
NPO法人 湘南ベルマーレスポーツクラブ 

NPO法人 パームインターナショナル湘南 
茅ヶ崎建物管理協同組合
(株)やまなか園建設
パシフィックコンサルタンツ(株)


9者といっても、亀井工業ホールディングス、亀井工業、グローバルキッチンは同族のグループ企業で、湘南ベルマーレの社長は湘南造園(真壁農園)の社長でもある。

また、茅ヶ崎に亀井工業ホールディングスとの共同事業として、湘南ベルマーレ茅ヶ崎フットサルクラブをオープンしている。

パームインターナショナルの元プロテニス選手の杉山愛氏は、亀井氏のローカルファースト財団主催のシンポジウムの登壇者だった。

なぜ、入札の議事録がないのか?

「広報ちがさき」に、柳島スポーツ公園の建設工事が始まりましたという記事がのっている。

柳島スポーツ公園には、土地の調査費や取得費、建設費、基本構想作成の委託費、維持管理費など、100億円以上の税金が使われる。

「PFI事業とは、民間の資金、経営能力および技術的能力を活用して、公共施設などの建設、維持管理、運営などを行う手法」という説明を読むと民間が建てるように思うが、市の借金に変わりないので、結局すべては税金でまかなわれる。

今回の柳島スポーツ公園の大きな問題点は、
ひとつは入札の議事録がないこと。

もうひとつは、市民の知らないうちに、施設利用の「優先枠」が事業者に与えられていることだ。

また、採点で使われた「ローカルファースト」とは何なのか、市が定義できないという問題もある。


柳島スポーツ公園の入札は総合評価方式で、価格だけで決まる訳ではなく、提案内容などが7割で重視される。

今回の入札では、「自由提案」という項目で、亀井工業ホールディングスが30点満点の評価を受けて、次点のミズノと大差がついた。
入札で満点というのは、めったに出ない点数で、最後の自由提案でいきなり満点を獲得して、総得点が逆転した。


なぜ満点が出て、次点のミズノと一方的といえる大差がついたのか?

それを説明するための、入札の議事録がない。


審査委員の評価の基準や、どの提案がどのように評価されたのか、あるいは評価されなかったのか、理由やいきさつについて。
市民にはたいへん興味のある部分なのだが、驚いたことに、市には75億もの入札について、委員が話し合った内容の議事録がない。

さらに、委員が直筆で書き込んだ採点表の原紙も残っていないという。


それでは、入札の透明性も公平性も、市民に説明することができない。

市には当然市民への説明義務があるのだが、説明のしようもない状態なのだ。

茅ヶ崎市では、自治会の市民集会でさえ議事録はとっている。
100億の税金を投入する事業に「議事録はありません」では、市長は済ませられないはずだ。

採点の委員長の大学教授は、何のために有識者として加わっていたのか?
また採点者には、市の部長が3名も入っていた。

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市民は蚊帳の外、何も知らない

巨額のスポーツ公園を建設すれば、毎年の維持管理費用も億単位になる。

それをこの先ずっと支払うのは、茅ヶ崎市民の税金なのだが、この柳島スポーツ公園の建設については、最初から今に至るまで、当事者の市民はまるで蚊帳の外に置かれたまま、入札が進み、建設が進んでいる。

平成21年のパブコメ以後に、むしろ重要なことが決定されていて、市民への事前の説明もなければ、内情も分からない。何が話され、何が決まったのかも市民は知らない。
おそらく、ほとんどの市民は柳島スポーツ公園も、ごく一般的な市営のスポーツ公園と思っている。

税金で建設して、税金で維持管理費用を払って、落札事業者が向こう20年間の管理・運営業務を行う。
 
一般のスポーツ公園と大きく違うのは、サッカーグラウンドやテニスコート施設の使用について、事業者に「優先利用枠」が与えられていることや、市がスクールやスポーツ教室を行うように指示していることがある。
つまり、湘南ベルマーレや杉山愛のパームインターナショナルがスクールで使用する優先枠があり、市民の使用より優先されている。

また、公園内に建設したクラブハウスで落札事業者が商売を行い、売り上げは事業者にはいる自由提案事業や、利用料金や駐車料金を決めるのは事業者といったこともある。

問題は、最初から今に至るまで、市民を対象として事前の説明や意見交換会もなかったために、茅ヶ崎市民はそのような内容が取り決められていることを知らないことだ。

また、事前に優先枠などの説明がないということは「柳島スポーツ公園はこのような事業の公園になるけど良いでしょうか?」と納税者である市民の意見も聞いていないし、了解も得ていないことになる。
 
これらのことは、続き(Part2)で見て行きたいし、この記事のタイトルの意味も分かってもらえるのではと思う。 
 

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