ホノルルのブログから
2014年10月24日に、茅ヶ崎市とホノルル市の姉妹都市が締結されました。
調印のためにホノルルを訪れていた茅ヶ崎市の副市長が、サーフィン中に事故で亡くなったという発表がありました。
ハワイのブログとして有名な「楽園ハワイと私」にも記事がありました。
「どんなガイドブックも、ハワイでは水難事故で亡くなる人が結構多いということまでは紹介していません。今日のローカルニュースの一面に紹介されていたのが、神奈川県茅ケ崎市の木村竹彦副市長(63)のワイキキビーチでの水難事故でした。・・・」(楽園ハワイと私 より)
予想以上に多いビーチでの事故
記事を読むと、予想以上にホノルルのビーチで観光客の水難事故は多いようです。そのほとんどが、体力の峠を越えた40歳以上の中高年の人なのだといいます。
茅ヶ崎市からのご一行様も、ホノルル姉妹都市提携に浮かれすぎてしまったのでしょうか。調印パーティーなどでかなり飲酒していた翌日の早朝、海に入ったという話も聞きます。
「楽園ハワイと私」から引用させていただくと、
毎年、日本から訪れる観光客の方がハワイの海で亡くなっています。
せっかくハワイまで来たのだから、サーフィンでもしていこう」そんな軽い気持ちで、サーフボードに乗ったのなら、気の毒としか言いようがありません。
毎日のようにサーフィンをしていない、63歳の年齢の人がまだ体がハワイ時間に慣れていない日本時間の午前3時に海に入ったらどうなるのか、想像つかなかったのでしょうか? 心臓発作に襲われてもおかしくありません。
ワイキキの波を甘く見てはいけません。日によっては、時間によってはかなり大きな波がきます。
ヒルトンのあの浅いラグーンでも毎年、何人もの人が命を落とされています。ちょっとした注意があれば避けることができた事故でした。
ワイキキも想像のつかない大開発らしい
そして、ホノルルのコールドウェル市長、実はかなりの開発派のようです。
ブログには、開発によって歴史ある大木が切り倒される現状や、その喪失感なども書かれています。
茅ヶ崎市でも、松林や山林、立派な大木などが無惨に伐採されています。
「ワイキキの開発」
楽園ハワイと私 : ワイキキの開発
「切られた大きな木の存在」
楽園ハワイと私 : 切られた大きな木の存在
「昼の暑い日には太陽を遮り、涼しい木陰を作ってくれた大きな木の存在は決して小さくありませんでした。今はここを通るたびとても痛まれない大きな喪失感を感じます。ダウンタウンから大きな緑がなくなることに、ちょっとした怒りさえ感じます。」
「公園を管理する市はどんな考えがあったのでしょう。私には一本の木を切る大きな理由が見つかりません。公園の人工池が埋められ、大きな木が切り倒され、次にくるものは何でしょう。
ワイキキからダウンタウンにかけて想像もつかない開発が始まりました。
自然の緑と引き換えに、無機質なコンクリート群が林立する街になっていくのでしょうか。
この地域にも一本一本木が切られて、開発の手が伸びてくるのでしょうか?」
ホノルル・茅ヶ崎は開発姉妹都市?
市長と、開発派の議員がすすめる茅ヶ崎市の開発、ハコモノ建設のラッシュとまさにそっくりなワイキキ。いや、ワイキキにそっくりなのが茅ヶ崎市?
ちょうどワイキキが大開発される時期に、茅ヶ崎市がホノルル参りしているのは偶然ではないかもしれません。(ホノルル姉妹都市提携の調印までに、市長以下の職員・議員がホノルルに行った回数は54回!)
茅ヶ崎市でも、広域避難場所である茅ヶ崎ゴルフ場を、県と茅ヶ崎協同で大開発したいようです。
開発して、茅ヶ崎市民6万人の広域避難場所がなくなるのはどうするのでしょう?
茅ヶ崎市の議員のほとんどは開発派。そして、ホノルル姉妹都市の推進派です。
『広域避難場所』も『みどりの保全』も、彼ら開発派の議員には『タブー』のようです。
茅ヶ崎の「景観の問題」とか「広域避難場所」とか「みどりや公園の保全」とか、こういう開発のさまたげになることは、議会でまったく取り上げません。
『広域避難場所』『景観』『みどり』『安全』をタブーにすることで、市長も議員も何らかの恩恵があるのでしょうか?
当然、まず考えられるのは選挙でしょう。
開発=ハコモノは、巨額の税金が特定の事業者に流れるシステムでもあります。サーフィン中に水難事故にあわれた副市長も、市庁舎の建て替え(約90億円)、柳島スポーツ公園の入札(約75億円)にかかわっていました。
しかし、市庁舎の入札は公開されず、柳島スポーツ公園の入札には「議事録が存在していない」ようなのです。公開もなく、議事録もないのでは、入札の透明性を市民に説明できません。
ホノルルは開発ラッシュ。
鉄道計画があり、駅周辺に住宅も作る大開発です。
ホノルル市長と茅ヶ崎市長は、実は開発で気が合ったのでは?
「アロハやサーフィン、ハワイアンの交流なんて、うわべの仮の姿?」
市民をカヤの外にして、完全に迷走しているようです。茅ヶ崎市。