住民の命より事業者の利益を優先
前回の Part-1 に続いて、こちらの議事録でも、
県議員と県職員が、『命の安全より事業者の利益優先』で話を進めているのが分かります。
Part-1では、事業者の利益のために、広域避難場所の安全面積さえ変更する。
Part-2では、住民生命よりオリンピックに重きを置くような、元ベルマーレ平塚の県議員とのやり取りがあります。
広域避難場所よりオリンピック施設
森委員
前回の私の質問ともつながる部分があるので、関連でお伺いしたいと思います。
昨日も知事を含めて江の島に視察に行ったり、また、藤沢市長も一緒に行っているのですが、オリンピックとこの茅ヶ崎ゴルフ場の利活用についてはどういうふうに考えているのか、確認の意味で教えていただきたいと思います。
オリンピック・パラリンピック担当局長
オリンピック・パラリンピック、ラグビーワールドカップにつきましては、海外から、あるいは国内から大勢の方々が観客として、選手としていらっしゃるという状況でございますので、その宿泊施設などにつきましては今後の課題であると認識しております。
そして、オリンピック・パラリンピックにつきましては、選手村が今のところ東京の晴海でございますので、そこから輸送することが可能かどうかということも含めまして、大会の組織委員会と検討しているところでございます。
そういった中で、選手以外の方々、例えば大会の役員、VIPですとか、先ほど申し上げました観客の方々のためにも、宿泊施設は近隣に多い方が良いと考えておりますので、そういった意味では、この茅ヶ崎ゴルフ場におきましても、例えば宿泊施設といった活用の方向が示されれば、オリンピック・パラリンピックの成功に資するものと考えているところでございます。
森委員
今のお話を聞くと、全部後手なんですよ。
宿泊施設の問題とか、選手村はとうぜん晴海ということですが、それ以外の神奈川ができることについて、クロス・ファンクションではないですけれども、オリンピックを本当に重く受け止めながら進めていこうということで、どれぐらい連携して話を進めているのでしょうか。
オリンピック・パラリンピック担当局長
茅ヶ崎ゴルフ場の利活用、オリンピック・パラリンピック、ラグビーワールドカップの活用の方向性につきましては、総務局と政策局で日常的に情報交換、意見を交わしております。
森委員
そうだとすれば、話せる範囲でいいですけれども、どういう話をされているんですか。
オリンピック・パラリンピック担当局長
先ほどもご答弁申し上げましたが、例えば選手や宿泊客への対応といった形で、活用が図られることも可能性としてはないだろうかというお話はさせていただいております。
森委員
何度も言って本当に恐縮なんですけれども、やはり県が本当に主導的にやるのであれば、そういうことも随時考えながら、もちろんオリンピックが全てだとは言いませんが、その後のことも考える必要があります。
例えば今回、教育の方で体育センターの整備をするというのは、正しくオリンピック・パラリンピックやラグビー・ワールドカップがどれだけ関わるか分からないけれども、そういう題材があって、その題材をうまく県が利活用し、県民に良いものを残しましょうということがあると思うのです。
この茅ヶ崎ゴルフ場についても、柳下委員からいろいろ質問があったけれども、是非県は、財産経営課長のところともしっかり連携を持ってやることが大事なのではないかと思います。
もう本当にこの現時点でそういう協議をして、いろいろと投げかけをし、また戻ってきたものがあって、そういった話し合いをしたけれども、やはり到達できなかったということだったら、まだ致し方ないと思う気持ちになりますけれども、後で話を加えようとしても、絶対に壁になってできなくなる話だと思うのです。
新聞紙上でしか見ていないのですが、知事はすごくセーリング大会、オリンピック・パラリンピックに対して前向きな答弁をしています。ただ部署を置いて、あとは全部終わった後に、そのことも考えていたのですけれどもなんて言っても、これは本当に残念な結果になってしまったらいけないので、そこのところはしっかりと取り組んでいただきたいと指摘をさせていただきます。
柳下委員
森委員のご意見も踏まえて、最後に意見を言わせていただきます。
この茅ヶ崎ゴルフ場の場所は、非常に県有地としては重要であり、広大な広さを持っている土地です。留意事項にも含まれていないのですが、雇用や産業の創出という部分を、利活用であればもう少し全面に出していくことも必要なのではないかと思うのです。
先ほど局長が答弁されましたが、オリンピックのために本当に宿泊施設を望むのであれば、県としては明確な方向をもっとはっきり示すべきだと思います。
このままだと、提案者が満足に提案できないことになってしまいます。
オリンピック施設のために必要であるというのであれば、オリンピックが終わった後はどうするのかいうところまで、きちんと責任を持ってやらないと、民間事業者は余りメリットがありませんから、はっきり言ってだれもやりませんし、だから、その辺はきちんとこういう方向でやってほしいという明確な部分が必要なのではないかと感じました。
それと、最後に一つご理解を頂きたいのは、あそこのゴルフ場は歴史的にも非常に有名な設計家によって造られた、他には類を見ないシーサイドコースであり、なくした後復活するというのは非常に難しいゴルフ場です。これは神奈川県だけでなくて、他県のゴルファー、プロのレベルでも、このゴルフ場の特色というのは十分に理解をしていて、名門と言われる位置づけとなっています。そういったことは全く関心がない方には関心がないから、掘り起こしてしまえばいいと思っているかもしれませんが、それだけは一つ、改めていろいろ考えていただきたいということだけを意見として述べさせていただきます。
総務局長
今、森委員、柳下委員から様々なお話を伺い、なかなか流動的なところはありますけれども、私たちとしてもオリンピック・パラリンピックに向け、この茅ヶ崎ゴルフ場をいかに活用するのかというのを意識していないわけではございません。
その不確定なところについてはこれから本当に真剣に検討し、後手に回って結局無理だったといことのないように取り組んでいきたいと思っております。
子どもたちの命を守る広域避難場所「茅ヶ崎ゴルフ場」
これらのやり取りには、
『広域避難場所をどれだけ確保すれば安全なのか』という、最も重要な質問は、県議員からありません。
平塚の森正明議員は、「広域避難場所」である茅ヶ崎ゴルフ場について、市民の命の安全を守るために必要な広さについて、また広域避難場所の重要性について、どれだけ理解し、住民の意見を聴取したうえの発言でしょうか?
長崎出身の議員だそうですが、今回の熊本や大分の震災で、森議員は命の安全をどう考えているのでしょう?
★Part-1はこちら
merimaa88.hatenablog.jp