事実をすり替えられていたことが分かった!
そうなんです! 私たち住民は
*県と茅ヶ崎協同が、土地の賃料を2億に値上げしてきた
*茅ヶ崎協同が賃料を受取拒否をしている
この事実を、最近まで知りませんでした。
ゴルフ場として儲からなくて、経営が続かないので、ゴルフ場がクローズしたと住人は思っていました。
市の説明によってそう思い込まされていたし、市は住民に明確に情報を公開しなかった。
住民は、「ゴルフ場から観光日本が撤退してしまった、それでは、ゴルフ場跡地には何を作るのが良いのか」と、問題をすり替えられていたのです。
しかし、事実を知るにつれて、住民は説明とは違うことに気がつきました。
そもそも、ゴルフ場の経営が困難という原因が、
*県の根拠のない高額な賃料の提示
*茅ヶ崎協同代表の個人的な考えによる所が大きい
ということを知りました。
そして、それならば、
市の努力・工夫次第で、最初からゴルフ場の経営=広域避難場所の維持が可能ではないか・・・
と、大きな怒りとともに住民は知ることになりました。
命に払う税金は高いのか、安いのか?
今まで「広域避難場所」である茅ヶ崎ゴルフ場の維持管理は、ゴルフ場の運営会社(観光日本)が行っていました。
茅ケ崎市の負担はありません。
むしろ市は、「固定資産税」や「ゴルフ利用税」や、県からの「交付金」など1億3000万円以上のお金を受け取っています。
負担はないどころか、むしろ税収入を得ながら、市は6万人の「広域避難場所」を維持できたのです。
ゴルフ場を経営していた観光日本は、賃料として
*県に9800万円
*茅ヶ崎協同に7000万円を 支払ってきました。
それでも、経営は成り立っています。
財政難だという県は、県有地の賃料として2億(バブル時の高額な金額)を要求してきました。茅ヶ崎共同は1億4千万の賃料を。今までの2倍です。
これでは、ゴルフ場はもちろん、どんな業種でも経営が成り立ちません。
銀行の査定では、値上がりの範囲は0.5%〜1%が妥当と言います。
私たち住民は、このようないきさつは、まるで知らなかったのです!
そして黒岩知事は、茅ヶ崎市のクラスター延焼火災のことは何も知らずに、2倍の賃料を要求してきたことになります。
市の努力でいくらでも解決するはず
それならば「賃料の一部を茅ヶ崎市が負担すること」でも、この問題は解決します。賃料を負担しても、固定資産税は県から入ってきます。
市は、市税による賃料の一部負担で、6万人の広域避難場所と、海岸側の緑の環境を維持出来ます。
市が負担分を出すとすれば、約1億8千万ほど。
この金額は高いのでしょうか、安いのでしょうか?
そもそも、ゴルフ場には、税金を投入する十分な公共性がない、というのが市の意見です。しかし、「広域避難場所」として茅ヶ崎市が指定しているゴルフ場は、それだけでも十分な公共性・公益性をもっています。
もうひとつの根拠として、西側エリアの「柳島スポーツ公園」と「道の駅」の建設に、市は巨額の税金を投入している事実があります。(柳島スポーツ公園は、すでに100億円超えています。)
しかも、柳島スポーツ公園の維持管理費は、毎年、約1億円。プラス修繕費。湘南ベルマーレなどの民間事業者が、維持管理をおこないます。
茅ヶ崎ゴルフ場のある東側エリアは、県で最大のクラスター・延焼火災地域。住民人口も多く税金も多額に納めています。
住民は、命の安全に、市税での負担金は要求出来るはずです。
市は何かと財政難と言いますが、市庁舎の建て替え(約90億円)、柳島スポーツ公園(約100億円)、道の駅(約25億円+アルファ)、茅ヶ崎公園の複合施設(約20億円)など・・・
ハコモノ建設には、いくらでも税金を投入しています。
さらに、年間70億円は、ハコモノの維持管理費に確実に消えていきます。
それなら、たとえば「防災費に2億プラスして、広域避難場所を維持する」それが出来ないという理由はない」、と住民は考えます。
こんなに、ハコモノに税金を使っていて、広域避難場所の維持にまわす税金がない、のは理解できません。
ゴルフ場は「必須の確保義務のある広域避難場所」としての機能を考えれば、住民には半公共施設の意味合いがあります。
そして、緑の維持も、この市の負担金で可能となります。
ところが、市長は、ゴルフ場には「市道減免の350万の支援で精いっぱい」と言うのです。たった350万円が精いっぱい!?
その一方で、柳島スポーツ公園には、民間事業者に維持管理費として毎年1億支払っていくのです。
ゴルフ場が広域避難場所であること
茅ヶ崎ゴルフ場の周辺住民は、ただゴルフ場を残してほしいと言っているのではありません。
「ゴルフはやらないけど、ゴルフ場として残してほしい」
という住民希望がたくさんあります。
はっきりとした理由が、いくつかあります。
神奈川県で最大のクラスター火災地域で生活する私たちには、命を守るために、ぜったいに必要な場所です。
防災緑地の専門家、愛媛大学の二神教授も、茅ヶ崎市のクラスターに驚いていました。
そして、この広大な緑地は「もしもの災害時に命を守ってくれる」とも言っていました。
「生命」については、最大の尊重を必要とする基本的人権です。
維持管理費がいちばん安い
「公園ならいいね」という意見もよく聞きます。
広大な県立公園のようなかたちで残してくれるならば、素晴らしいと思います。
しかし、広大な公園には、多額の維持管理費(税金)がかかります。
(藤沢市の海浜公園の維持管理費は、は毎年3億以上とも聞きます。)
市長は、市営公園は、やらない(ムリ)とはっきり言っています。
維持管理の出費がかかる県立公園も、むしろ県は手放したいのが本音でしょう。
「広域避難場所」の維持、みどりの保全としては「ゴルフ場」であることが最も安いです。
そのうえ、茅ヶ崎市は年間1億3千万以上の税収入を茅ヶ崎ゴルフ場から得ています。
もし県に開発されて公園ができたら(といっても小さな公園でしょうが)、むしろ市はその維持管理費を出す立場になります。
いったい、誰のために開発したいのですか? 副市長!?
最後に残された緑の空間
市が無策なまま乱開発された海岸側は、松林がほとんど伐採されて、緑が残っていません。(海岸の砂防林は県の管轄なので、市とは別です。)
開発は、茅ヶ崎市の「みどりの基本計画」にも反します。
海岸側の生態系も、生き物の多様性も大幅に破壊されるでしょう。
「茅ヶ崎ゴルフ場」は、神奈川の歴史の古いゴルフ場の第9位。パシフィックホテルは、ゴルフ場の隣に8年後に建てられてます。今では海岸側で、茅ヶ崎らしい景観を残している代表的な場所のひとつ。
むしろ、市にとっては財産であるゴルフ場のはずです。