市民に知らせない会議
服部市長が4期目に入って、自分たちで決めた条例を守らずに、『市民に知られなければいい』と考えているような会議が、次々に見つかっています。
たとえば、「国道134号沿線の活性化に関する有識者会議」です。
(名称が長いので、以下「134号線の有識者会議」とします。)
この会議は、今年の3月30日、4月27日とすでに2回の会議が開かれていたのですが、市のHPにも公表されず 行われていました。
市民からの指摘により、存在が分かったのですが、
「どうしてこの会議を公表しないのか?」と聞かれた、市の企画経営課は「ホームページにのせるのを忘れていた」と答えました。
しかし、ホームページに載せたのは、さらに2ヶ月たった6月末です。
ちなみに、当時の担当課の部長は、現在の副市長となっています。
いったいどういう理由で、このようなことになるのでしょう?
★後日、この会議は茅ヶ崎市の監査委員により、
違法と判断されました。
merimaa88.hatenablog.jp
市民との情報の共有は基本
「市民との情報の共有が基本」の行政で、このように市のHPにも公表されないというのは、仕事が「ずさん」だから? それとも「故意に」なのでしょうか?
市長には、はっきりとした説明をする責任があります。なぜなら、副市長の決済まで取られている会議だからです。
おまけに、この会議については、「審議会でないから、市民に公開しないでいい」というのです。
しかし、市はこの会議での「提案」を受けて「基本方針をまとめ、個々の計画に反映させていく」としています。どう考えても、実態は附属機関と同様な会議です。「公開しないでいい」とする理由は、まったく見当たりません。
そして、会議に出席する有識者の委員には、他の審議会と同じ1回1万円の謝礼が支払われています。さらに「博報堂」まで呼んでいる経費などもかかります。
人選に公平性のない会議
会議のメンバーは9人。
現地へ足を運んだことがあるのだろうか?と思う大学教授、NPOと商工会議所と観光協会、事業者と懇意な有識者市民、建築家などです。
さらに、会議のメンバー全員が高齢の男性という人選。茅ヶ崎市では、134号線の今後を考える会議で、女性は参加も発言もできないのでしょうか?
「集まっているメンバーの平均年齢はおそらく70才を超えている」と、メンバー自身が言うような、年齢的にも、男女比もかたよった人選で、一般公募の周辺住民の参加もありません。
男性のみの会議も当たり前
これは議会でも質問されていましたが、市長の回答は
「結果として、男性のみの構成になりました」
「参加いただいている団体には、当然女性も所属されており、所属の方のご意見も十分に踏まえ、会議に参加いただいていると考えております」という、お粗末で恥ずかしいものです。
この会議は、当初「市民には公にしない」とメンバーは言われていたようで、市のHPに、会議の存在も日程も(もちろん議事録も)公表されずに行われていました。
最終回の会議など、出席者が9名中4名しかいません。過半数に達していないので、会議は成立しないはずですが、会議は成立していて、議事録はいまだにアップされていません。
パブリックコメントを募集している最中ですら、第4回の議事録(最終回)は市のHPに載せられず、パブリックコメントが終了してから載せられました。
担当課長の説明は『載せなくても分かると思った』ということです。(市民は特殊能力を持った宇宙人なのかと思います。)
これと似てますね。いつものメンバーで打ち合わせる会議。
どれだけあるのか、違法な設置の有識者会議
①市民に知らせないうちに会議が次々と作られて、
②市長や担当課が「この人がテキトウ」と判断した委員が選ばれて、
③市民よりも早い段階で委員に情報を与えて、
④市の職員が事務局になり、山盛りのファイルを抱えた職員が、報告書をまとめていきます。
⑤それが、市の基本方針や計画になり、
⑥市民からのパブコメが取られて(市民から意見を聞いたということにする)
⑦議会を通り、
⑧市の事業となって、多額の税金が投入されていきます。
たとえば、「豊かな長寿社会に関する有識者会議」は、「要綱」の設置すらありません。ローカルファーストのシンポジウムと共通するメンバーが委員に選ばれていますが、「座談会」のように意見を自由に言ってもらい、それを市が報告書に作っていくというやり方です。
おまけに、「パブコメは少なくてもやりにくいけど、多いと面倒」と、有識者の東大教授が言うのですから、やっぱりパブコメって、こんなもの・・・市民の意見を聞いたとするアリバイ作りであると分かります。
「134号線の有識者会議」の中で副市長がこんな発言をしています。
「当然、まとめを県のほうに提出する予定でありますし、これをもとに本市としても基本方針をふくらませてまいりますので・・」
「ここでいただいたご意見をもとに、私ども基本方針をつくって、これをパブリックコメントとして、方針として確定して、すぐにでも個々の色々な土地利用の展開に反映させなければいけない、ということでございますので・・」
審議会(附属機関)でない、要綱設置の会議でやってよいのは、委員の意見の聴取までです。
「134号線沿線の土地活用開発でお金を生んで、そのお金で海岸を美化する」という、タテマエを作る会議でもあるようです。海岸美化のための開発と言えば、それらしく聞こえますね。道の駅を作るのも、茅ヶ崎ゴルフ場の開発案にも利用できます。
そんなことしなくても、「ハコモノを整理して、ハコモノをやめれば、海岸美化のための税金は出てくる」って市民から言われてますよ。
★「134号線の有識者会議」第4回の議事録
http://www.city.chigasaki.kanagawa.jp/_res/projects/default_project/_page_/001/014/309/4kaigiroku.pdf